東海から関東にかけて猛暑となったきょう、名古屋市では全国最高となる40℃を観測した。夏恒例の祭りを取材すると、災害級の暑さによる異例の事態が起きていた。旗の持ち手で火傷したという男性は、テーピングで応急処置をし振り続ける。祭りの運営側は、熱中症の対応に追われていた。医師や看護師、救命救急士などで構成されたメディカルチームが奔走。その先には熱中症とみられる女性がいた。意識を失い全身の力が抜けているのか、女性1人を男性4人がかりで救助。昨日も三重県桑名市や埼玉県鳩山町など全国4地点で40℃を超える災害級の暑さとなった。その一方で、あえてさらなるアツさを求める人たちも。ここはサウナ愛好家の間で聖地とされる神奈川県厚木市の湯之泉・東名厚木健康センター。28年の歴史に幕を閉じるというきょう、早朝からできた200人を超える行列は4階まで続いていた。ただでさえ暑い中、集まった人たちのお目当ては名物の爆風ロウリュ。ブロワーで一気に熱風を送ると、サウナ内の温度は100℃近くになった。一方、きのう最高気温40.3℃を観測したのが埼玉県中部にある鳩山町。今月5日には国内で歴代2位の41.4℃を記録し、今月だけでもその日の全国最高気温を最多の6回記録。今年最も暑い町となっている。「観測所の環境が影響しているのでは」と町民の一部で話題になっているという。一般的な気象観測所「アメダス」の気温計は地上1.5m程の高さに設置。地面には芝生を植え、照り返しを抑えるなど基準があるという。熊谷地方気象台に問い合わせると、「そちら(鳩山町の観測所の環境)でも観測に影響はないということは確認されております」と話した。ならば、暑さの理由は何なのか。東京都心の暖められた空気が海からの風によって関東平野の内陸部を暖めている可能性があって、さらに今年は太平洋高気圧の影響で中部山岳地帯を越えてくる暖気流が、鳩山町を含む関東平野西側に高温をもたらしているのではないかという。
