首都圏でうどんを食べに行くならおすすめしたいのが埼玉県。その数およそ20種類。古くからうどん文化が栄えており、各地域に郷土料理として根づいているほか、近年では創作うどんも次々と登場している。そんな埼玉うどん界のスターがうどんユーチューバーの武正倫。3年前から県内のほぼすべての種類のうどんを食べ歩きYouTubeで配信している。これまで250本の動画を作成し総再生回数は1000万回を超えている。うどん県の埼玉の地位を高めようと奮闘するスターに密着した。まず訪れたのは武正の地元、県東部の加須市。お目当ては300年の歴史を誇る加須うどん。店につくと早速、撮影が始まった。周りのお客さんが見守る中、1人で黙々と撮影。撮影は2台のカメラを駆使し、右手に箸、左手にカメラを持って器用に撮影する。ここからがユーチューバーの腕の見せどころ。1本10分の動画を作るのに9時間をかけて編集する。最後にナレーションをつけて出来上がり。ここで音をつけている。続いて向かったのは埼玉うどんを語るのに欠かせないという県北部の熊谷市。太くて力強い麺が特徴の熊谷うどん。なぜこの地域のうどんが特別なのかというと県の北部は小麦の一大生産地。関東一の生産量を誇り、いわば埼玉うどんの原点の地なのだ。武正はこうしたうどんの背景も含めて動画で伝えたいと考えている。密着取材の最後に向かったのは県の西部、飯能市。コシが強い麺を温かいつけ汁につけて頂く武蔵野うどん。すると、お店の人に訪ねていたのは周辺の観光スポット。おすすめの違ううどん屋ではなく観光スポット。動画ではうどんだけではなく土地の名所も紹介している。この日は昭和初期から続く老舗料亭に飛び込み取材。埼玉で生まれ埼玉うどんとともに育った武正は動画ではあえて公共交通機関を使って訪ねていて行き方も丁寧に伝えているという。