熱中症による救急搬送者数は過去最多ペースで増加している。初診時は軽症が61.2%、中等症が34.8%、重症3.0%、死亡0.1%。入院治療、死亡は搬送された人の約4割に上る。帝京大学医学部附属病院 医師・三宅康史は「今後熱中症はかなり増えると予想される。先週くらいから基礎疾患のある人がプラス熱中症で重症化して運ばれてくるケースが非常に増えている」と話す。熱中症の重症度I度(軽症)、II度(中等症)、III度(重症)の症状を紹介。三宅医師は「熱中症で死亡を免れてもIII度(重症)熱中症では後遺症を生じる例が少なくない。脳に障害が出ると多くは元に戻らない」という。