スウェーデン・ストックホルムでノーベル賞授賞式が行われ、化学賞に選ばれた京都大学の北川進さんなどにスウェーデン国王からメダルと賞状が行われた。北川さんの共同受賞者のひとりオマー・ヤギーさんはパレスチナ難民の家庭に生まれ数々の困難を乗り越えてきたという。カリフォルニア大学バークレー校の教授ヤギーさんは金属有機構造体という物質を開発しノーベル賞に選ばれた。水素貯蔵などに期待されている。ヤギーさんの出身は中東のヨルダン。パレスチナ難民の両親の元、10人きょうだいの7番目の子どもとして生まれた。生活は貧しく子どもたちは牛と同じ部屋で寝ていたほか、電気・水道も満足に使えなかったという。15歳のとき化学に興味をもっていたヤギーさんは教育熱心だった父親のすすめで、家族の貯蓄をほとんど使いアメリカに留学。大学生になってからは生活費をまかなうためにスーパーで働きながら学業に打ち込んだ。努力を重ね憧れていた化学の世界に進んだヤギーさんは1990年代に金属有機構造体を開発。この技術を応用し、今では朝晩の気温変化などを利用し空気中から水分を集め水をつくり出す研究を続けている。ヤギーさんとは異なる方法で物質の研究を進めていたのが北川進さん。2人は互いに自分の研究の正しさを主張し合ったという。ヤギーさんは研究者としても友人としても北川さんと交流を続けた。
