全国各地で開催される花火大会。意外な理由で中止になる事態が相次いでいる。先月中止が決まったのが関東三大七夕祭りともいわれる埼玉県狭山市の入間川七夕まつり花火大会。約40万人もの来場者を記録したこともあったが、実行委員会によると混雑する会場で来場者の安全を確保するのに警備員を増やすなどの対策が必要だったという。しかし費用が膨らむため祭りは実施するものの花火大会は中止。燃えカスに関する住民の苦情が相次いだことも中止の理由だという。実は去年から打ち上げ場所を変更。以前は川の下流が打ち上げ場所だったが住宅の少ないエリアを選んで上流に移動。今回は想定外の風向きだったという。また、ソーラーパネルに燃えカスが落ちるトラブルもあるという。去年自宅に燃えカスが降ってきた女性は近所の人と「(市役所に)クレームは言わないようにしよう」と話し合いをしたという。花火大会の中止に肩を落とす住民たち。千葉県のふなばし市民まつり花火大会、今年も開催する予定だったが、船橋市はプレジャーボートへの影響から花火大会を継続していくことは難しいと判断。会場周辺にボートを所有する男性は「花火の燃えカスがボートに落ちるのは毎年のこと、コロナ以降4年ぶりに花火大会が開催されたことにより燃えカスの被害を改めて感じる人が現れたのでは」とコメント。その一方で花火以外のイベントを進める動きもあるという。