能登半島地震で橋が被災し途中で折り返し運転となっている黒部峡谷鉄道。「トロッコ電車」の愛称で知られる黒部市の黒部峡谷鉄道は能登半島地震で橋が落石の被害を受け、復旧に時間がかかることから来月末までの今シーズンの全線開通を断念し、始発駅の宇奈月駅と途中の猫又駅の間で折り返し運転を行っている。猫又駅は工事関係者用だったが鉄道会社はふだんは降りられない駅に降りて峡谷の眺望を楽しんでもらおうとホームを期間限定で設置、あすから一般の乗客も乗り降りできるようになった。きのうはメディア向けに内見会が行われ、駅名にちなんでネコやネズミをあしらった写真映えするスポットや展望台が公開された。黒部峡谷鉄道によると橋の復旧工事は来シーズンにずれ込む見通しで、全線開通のめどは立っていない。