アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設を巡り、国は今年1月、軟弱地盤のある大浦湾側の区域で新たな護岸整備に着手した。隣接する米軍キャンプシュワブの工事用車両が出入りするゲート前では移設に反対する住民などが工事の中止を訴えていた。県が移設に反対する姿勢を変えない中、きょうの着手で大浦湾側での工事はより一層本格化することになる。一方、今回の護岸整備とは別に軟弱地盤の改良にはおよそ7万1000本のくいを海底に打ち込む必要があり、すべての工事が終わって普天間基地の移設が可能になるまでには12年ほどかかるとされている。