13年前、与野党が合意した消費税増税。その重責を担ったのが当時の総理・野田佳彦氏。安定財源・財政健全化を掲げ、消費税増税に突き進んだ野田政権。自民・公明との3党合意により5%だった消費税を10%へ引き上げた。しかし消費増税に反対した50人が離党。民主党は深く分裂し、政権は弱体化。追い打ちをかける形で3党合意と引き換えに約束していた衆院解散が国会で突きつけられる。野田氏は衆院解散に踏み切り、結果は歴史的大敗。民主党は政権の座を明け渡した。その後も野田氏は消費税の重みにこだわり続け、去年の代表選挙でも減税には慎重な姿勢を貫いた。しかし、突然の方針転換。その衝撃が永田町を揺るがし始めている。野田氏がこだわり続けた消費税政策の重み。減税に踏み出した真意に迫る。