アメリカ国務省は24日、ルビオ国務長官が王毅外相と電話会談し、トランプ政権は米国の利益を推進しアメリカの国民を第一に考える米中関係を追求すると強調したと明らかにした。また地域の同盟国へのアメリカの関与を強調し、台湾や南シナ海における中国の威圧的な行動に対し深刻な懸念を示したとしている。ルビオ長官は対中強硬派として知られ、今月行われた公聴会でも中国を厳しいことばで批判していた。一方、中国外務省によると、王毅外相は米国との関係について安定的かつ健全で持続可能な発展を推進すべきだとして、両国の意思疎通の重要性を強調した。また台湾については、「台湾は中国の一部だ」とする中国の原則的な立場を説明し米国側に慎重に対処するよう求めた。そのうえで「大国は大国らしくふるまい国際的な責任を果たし世界の平和を守るべきだ」と述べ、アメリカ第一主義を鮮明にするトランプ政権を牽制した。中国側によるとルビオ長官も率直な意思疎通に意欲を示したという。