英国訪問5日目、天皇陛下は音楽大学や研究施設を訪れ、日英両国の若い世代が活動する様子などを視察された。天皇陛下は、現地時間26日午後、ロンドン市内の王立音楽大学に到着された。チャールズ国王が総長を務める王立音楽大学は多数の著名な音楽家を育てていて、日本人学生も在籍している。陛下は演奏を聴いたあと、「楽しんでいますか。音楽は好きですか」などと話しかけ、また貴重な古い楽器のコレクションもご覧になった。これにさきがけ、陛下は最先端の医療研究施設「フランシスクリック研究所」を視察し、がんや感染症などの研究を行う日本出身の研究者らとも交流された。新型コロナが重症化する要因について、説明を聞かれると、フランシスクリック研究所・ヴァネッササンチョ=清水さんは「(自分をも攻撃してしまう)自己抗体は65歳以上の男性の方に多く見られることを説明したら、(天皇陛下が)『64歳なんですけどセーフですか?』という一言を言ってくれまして」と話していた。
英国・ロンドン。王立音楽大学、フランシスクリック研究所の映像。
英国・ロンドン。王立音楽大学、フランシスクリック研究所の映像。