珠洲市の谷内さん夫妻を取材した。1月の放送では被害を受けた自宅の様子を伝えた。谷内さんの営む寿司店は、冷蔵庫や食器が壊れてしまった。先月8日、再びお店を訪ねると、店内は片付き、少しずつお客さんを入れられるようになっていた。再開の励みになったのは、廃業を決めた店が冷蔵庫や製氷機を譲ってくれたこと。谷内さんは、ゴールは見えないと語る。ゴールがスタートになるだけだという。節水の知識が身につき、調理に水を回せるようになったことで暮らしも好転している。谷内さんの家に身を寄せる知家日菜乃さんは卒業式を間近に控えていた。日菜乃さんにとって学校は友達と会って安らぐ場所だが、校庭には仮設住宅が建設中で、体育館は避難所になっている。卒業式は近くの小学校で行われる。