地震と豪雨で大きな被害を受けた石川県輪島市。豪雨災害からきょうで半年。市内に新たに完成した仮設住宅への入居が始まった。一方、地域の復興を支える事業者が今、直面しているのが、二重債務の問題。運転資金などの確保のため、金融機関から借り入れをし、返済を続けていた事業者が地震と豪雨で被災。被災前の返済も終わっていない中だが、設備の修理などのために新たな借り入れが必要となり、二重債務を抱えてしまうことになる。珠洲市の自動車整備会社は、地震と豪雨で二重被災し、本格的に事業を再開するためには、建物や機械の修理、購入などで数千万円の資金が必要になる可能性がある。ただ、売り上げは顧客の減少などで地震前の7割程度に落ち込んでいて、新たな借り入れをして、二重債務を抱えることに不安を感じている。中小企業庁が設置した事業者のための相談センターには、こうした二重債務の相談が相次いで寄せられ、およそ半数が、負債の総額が資産の総額を上回る債務超過の状態になっているという。債務超過が続くと、事業が継続できなくなるおそれがあり、中小企業庁は、石川県や金融機関などが出資したファンドを活用した支援を進めている。金融機関から債権を買い取ることで、借入金の返済の期間を延ばしたり、被害の状況を踏まえて、債権を一部放棄したりするなど、返済の条件を検討。事業者が新たに借り入れをしやすくするなど、支援につなげるという。自動車整備会社・関原崇倫社長、乾とも弁護士のコメント。訂正あり。