東京工業大学(東京・目黒区)や理化学研究所、富士通などがスーパーコンピューター「富岳」を使って開発した生成AI「Fugaku−LLM」は学習したデータのおよそ6割が日本語のコンテンツで、言語能力だけではなく松尾芭蕉の俳句やおせち料理の意味など日本文化への深い理解があることが特徴だという。生成AIは米国オープンAIが開発したチャットGPTが先行する中、国産の富岳のみで開発に成功したことで経済安全保障の観点からも重要な成功だとしている。「Fugaku−LLM」では10日にネット上で公開され誰でも利用できることから科学研究での活用やビジネスの成果につながることが期待される。