今月初場所で13勝2敗で優勝まであと一歩に迫った琴ノ若はまもなく2年ぶりの日本出身大関として誕生するとみられている。相撲ジャーナリストの荒井太郎氏は「身長・体重も申し分ない体格でリーチが長いのが一つの武器でかなりのアドバンテージ。父も長身で右四つの力強い相撲を取っていた。祖父の琴櫻関は負けん気の強さなどが受け継がれている」などと話した。親子3代の相撲一家で小学生時に指導していた恩師は重圧を感じたといい「常に比較されて人生を歩んでいることは感じていた」などと話し中高6年間指導した埼玉栄高校相撲部監督も「佐渡ヶ嶽部屋の跡取りで自分が継がなきゃいけないという覚悟の雰囲気があった」などと話した。おととい大関昇進について聞かれた琴ノ若は「地位が大関で終わりではないのでもうひとつ上を目指してやっていかないといけないという気持ちはある。責任感や緊張感を持ちながら臨んでいかないといけない」などと話した。現在行われている理事会での承認で新大関琴ノ若が誕生する。