愛媛県のポツンと一軒家で主の和博さんに話を聞いた。家には自力でウッドデッキを増設した。夫婦2人で海を見ながらウッドデッキで食事をとっていた。玄関は元土間で床を造設した。天井はとって吹き抜けにした。2階は元客間で10年以上上がっていないという。玄関のすぐ隣の襖を開けると、元4部屋の仕切りを外して広くした部屋があった。畳間を板間に改装しマットを敷いていた。山からひいた水を貯水槽にため、水道から出るようになっていた。奥さんとは職場近くの飲食店で20歳頃知り合い、23歳で結婚した。胃がんが発覚して胃を半分ほど取ったがその時はステージ4で転移していた。家に戻り1年足らずで他界した。喪失感は大きく、寂しさを紛らわせるために14年前に隣町で宅配の仕事を始めた。その仕事も去年75歳で退職した。