9月3日。奄美大島の観光の目玉としてかつて人気を博したハブ対マングースの戦い。環境省はこの日、奄美大島のマングースについて「根絶した」と宣言した。奄美大島では1979年、猛毒を持つハブの駆除を目的に東南アジアなどが原産のマングース約30匹が放たれた。しかし昼に活動するマングースは夜行性のハブには向かわず、アマミノクロウサギなど希少な固有種を捕食してしまう結果に。環境省などは1993年以降、3万匹を超えるマングースを捕獲するなど駆除を進めてきた。人間の都合により持ち込まれたマングースだが、45年前にどの機関が何を根拠に放ったのか正式な記録はないという。中村氏は「生物多様性のバランスの保持が人間およびある土地にとって重要になってくる」などと述べた。