きのう厚生労働省が食べ残しなどを衛生的に持ち帰るためのガイドライン作成に向けた検討会を開催。「食べ残し」や「売れ残り」「期限が近い」の理由で食べられるのに捨てられてしまう「フードロス」を削減。強制や推奨をするものではなく、飲食店と消費者の意識変化や行動の変化のために作成。フードロスは、年間約472万トン、1人あたり毎日おにぎり1個を捨てている計算。発生要因の内訳は事業系50%、家庭系50%。骨子案では、持ち帰り可能な食品は「中心部を75℃以上で十分に加熱したもの」、慎重に取り扱うべく食品は「生ものや半生など過熱が不十分なもの」となっている。対象施設は、レストラン、居酒屋、定食屋などの飲食店、ビュッフェを提供するホテルなど。留意すべき点は、食べきれる量を注文、食べ残しの持ち帰りは持ち帰る人の自己責任、原則消費者が自ら詰める、持ち帰る人は速やかに帰宅。厚労省は、今年中にガイドラインを取りまとめる方針。環境省が推奨するフードロス対策「mottECO」は、飲食店で食べきれなかった料理を「お客様の自己責任」で持ち帰る取り組み。デニーズは、全国317店舗で実施。容器(39円)で購入、客自ら容器に詰め替えて持ち帰る。1年間でおよそ20トンの食品ロス削減につながった。