有機フッ素化合物のPFASのうち、「PFOS」と「PFOA」の2つの物質は有害性が指摘されていて、国は2つの物質の合計値を水道水1リットル当たり50ナノグラムとする暫定目標値を設定しているが、検査などの法的な義務づけはない。環境省はきのう、PFASの2つの物質について、自治体や水道事業者に定期的な水質検査の実施や、PFASの濃度が基準を超えた場合の改善が法律で義務づけられる水道法上の水質基準に引き上げ、基準値については、国が健康に悪影響が生じないと考えられる水準としている現在の暫定目標値と同じ1リットル当たり50ナノグラムとする方針を決めた。その一方で、PFASの検査が義務づけられると、検査機器が必要になるなど、特に規模の小さな水道事業者などにとっては検査にかかる費用が負担になる可能性があるとして、環境省は検出された濃度が低い場合には検査回数を減らすことができるなどの負担軽減策も示した。それによると、検査回数は3か月に1度を基本とするが、規模の小さな簡易水道や専用水道で検査の結果、基準の5分の1、つまり1リットル当たり10ナノグラム以下の場合には、6か月や1年に1度に減らすことができるとしている。環境省は今後こうした方針について“パブリックコメントで意見を募ったうえで必要な省令を改正し、2026年4月から施行したい”としている。