環境省や国立環境研究所は、気候変動対策に役立てるため、日本の人工衛星「いぶき」を使って温室効果ガスの二酸化炭素やメタンなどの濃度を観測している。それによると、地球全体の大気中の二酸化炭素の濃度は去年1年間の平均で421.3ppmとなり、観測を始めた2010年以降最も高くなったという。さらに前の年と比べた二酸化炭素濃度の上昇幅も3.5ppmと、過去最大になったという。環境省は、上昇幅が最大となった理由について「大規模な森林火災の影響」のほか、「化石燃料の使用な人間の活動による排出量の増加が考えられる」と分析している。