TPPの閣僚会議がニュージランドのオークランドで昨日行われ、イギリスの加入を正式決定した。これにより参加12カ国のGDPの合計は15兆ドル、世界全体の15%に拡大した。その一方で中国や台湾、ウクライナなどの加盟を希望する6つの地域や国に対して加入手続を始める決定は行わなかった。中国に関しては国有企業への優遇措置・データ流通規制などTPPの基準に適合していない可能性があるとし、日本は慎重な姿勢を示したが、中国と関係の深いマレーシアやシンガポールは歓迎しているという。更に中国との対立の深まるアメリカはIPEFを提唱し、日本と連携しながら中国に対抗しようとしているという。TPPは今後中国や台湾との向き合い方で、アメリカと同盟関係にある日本にとって非常に悩ましいものになる可能性が出てきた。