府中にあるもつ煮込みが人気のたま家食堂は、元々は精肉店として営業しており余った肉の端材を使ったのが始まりとのこと。また店主の大久保武彦さんは日本流の肉の捌き方を教えるために海外を回っていたという。当時の記録映像では内臓の処理をレクチャーしていた。特別にもつ煮込みの仕込みに密着させてもらう。圧力鍋で炊いたもつを普通は炊いてやめるが、洗うことで匂いがしないという。煮込み汁は和牛の脂を使う。また豚足を圧力鍋で煮出してうま味のみを抽出したエキスが美味しさの秘密。そこにニンニク・生姜、みじん切りしたタマネギ、もつを投入。最後に加えるのが2種類の味噌と数種類の調味料で味を整える。15~20年改良を続けて一番いいバランスになったとのこと。現在71歳の大久保さんは朝の仕込み、味の確認、買い出しまで現在も第一線で働いている。
