ベネッセが新サービスの生成AIによる“対話型学習”を始める。萱野稔人は難関大学の入試では応用的な思考力を問うような問題が増えている。それに備えて塾や予備校に通わなければ難関大学に合格することは難しいという状況が広がっている。今回のような取り組みは経済格差や地域格差を小さくする効果がある。近くに塾や予備校がない地域でもAI講師との対話型学習を活用して思考力を深められる。教育格差の是正は難しい問題。政治の場では高校無償化の議論が進んでいる。これ自体は格差是正につながるように見える。しかし、高校無償化の政策が進むと、それによって浮いたお金がさらに塾や予備校の費用に向かう可能性がある。その結果、塾や予備校にかかる費用が高くなる可能性もある。AIの活用によって塾や予備校の費用を下げる取り組みは時代の流れを先取りしているとも言える。AIを活用した学習の効果が高まるほど、人間が教員をする必要性が低下するかもしれない。今後、AI講師と競争する可能性もある。人間はAI講師に対して、どこに優位性があるのかを真剣に考えなくてはならないと話した。