ノーベル平和賞の受賞式をあすにひかえ、日本被団協の代表団は日本時間のきょう午前3時半ごろ、ノルウェーのオスロ空港に到着した。日本被団協代表委員・田中煕巳さんはオスロ市内でこのあと開かれる記者会見に出席し授賞式を前にした心境などを語る予定。授賞式は日本時間のあす午後9時から行われ3人の代表委員がメダルや賞状を受け取ったあと田中さんが演説をする。演説では13歳のときに長崎で被爆し伯母や伯父など5人の親族を亡くした自身の体験などをもとに核兵器の非人道性や被爆の実相を伝えることにしている。代表団は今月12日までオスロに滞在し、それぞれの被爆者が各国メディアの取材に応じたり地元の学校で被爆体験を証言したりする予定で核の脅威が高まる中、核兵器の廃絶などを世界に訴えることにしている。