世界に核兵器の廃絶を訴えてきた日本被団協へのノーベル平和賞の授賞式がノルウェー・オスロで行われた。授賞式には被団協の代表委員・田中煕巳さんら3人が登壇した。メダルと賞状が授与されると会場は大きな拍手に包まれた。田中さんは受賞演説の冒頭で、ウクライナやパレスチナ自治区ガザの現状に強い危機感を示した。その上で「核兵器は極めて非人道的な殺戮兵器であり、人類とは共存をさせてはならない」と速やかな廃絶を訴えた。演説では1945年8月の長崎での被爆の体験や1956年の被団協の設立からの核廃絶に向けた様々な運動について説明した。