衆議院の予算委員会で、有識者らの意見を聞き取る中央公聴会が開かれていて、ノーベル平和賞を受賞した被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の田中熙巳代表委員が出席している。田中氏は「原爆の市民の死亡者は数十万人いるが、国家補償は今までされていない」としたうえで「防衛費の議論と比べ、市民の被害をどうするかは国会でほとんど議論されていない」と指摘した。一方、委員会に先立つ理事会では今後の審議日程について協議し、延期となっていた旧安倍派の事務局長の参考人聴取をあさって行う方向で合意し、細部の調整を進めることになった。