金の高騰が止まらない。5年ほど前から急上昇し、先月には最高値を更新。地金を買う人も増えているそうで、金が価値の下がりにくい安全資産だというゆえんは、腐食に強い耐久性と電気を伝えやすくデジタル機器の部品として需要があること。何より希少性が高く、これまで世界で採掘された量は、競技用プールの4杯分程度だという。かつては日本にも佐渡金山など複数の金山があったが、ことごとく閉山。もうこの国で金は獲れないと思ったら、実は今も現役バリバリで金を採掘する日本最後の金山が存在する。1985年から約40年、国産の金を生み出し続ける菱刈鉱山。今回は特別に撮影許可をいただき、普段はまず入ることができない金鉱山の中へ。進んでいくとどんどんトンネルは狭くなっていく。どれくらい深く潜るのかというと、345m下まで。トンネルは角度をつけて地下へ伸び、金脈があるところに横穴を作って採掘を行うそうで、その総延長は120キロにもなる。そして車に乗って15分ほどでよく見ると鍾乳石のようなものがあり、ゆっくりと湯気が出ている。実は金山の近くには温泉が多い。マグマや発生するガスには金が含まれていて、これが温泉水に溶け込み長い年月をかけて地中に沈殿することで金脈となるのだそうだ。そしてヘッドライトがないと移動できないような暗いトンネルを進んだ先にあったのが鉱脈。
住所: 東京都千代田区丸の内2-7-3
URL: http://www.tanaka.co.jp/
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