成田空港では滑走路の新設や延伸の計画が2029年3月末を目指して進められていて、将来利用客の大幅な増加が見込まれている。これに対応するため成田空港会社は、現在3つに分かれている旅客ターミナルを1つの新しいターミナルに段階的に集約し、新ターミナルに接続する新しい鉄道駅を作ることなどを盛り込んだ構想を周辺自治体や有識者などを交えた会議で取りまとめた。成田空港会社・田村社長は、きょう国土交通省を訪れて平岡航空局長に取りまとめた構想を報告し文書を手渡した。平岡は「しっかりと勉強させてもらい、一緒に取り組んでいきたい」、田村は「(成田空港が)果たしている旅客、貨物分野での役割の大きさを考えれば、国と一緒になって取り組んでいければ」などと述べた。さらに田村は新駅を作ることを念頭に置いたうえで、鉄道のアクセスについても「鉄道会社などを交えた検討の場の設置に向けて国と相談していきたい」などと話した。