開発は異なる品種をかけ合わせたブドウの種を作るところから始まる。その数年間1000粒以上。種を作り芽が出てブドウが収穫できるまでには少なくとも3年かかる。ブドウが収穫できるようになると色や糖度、栽培のしやすさなどで評価し、数年かけていくつかの有望株を選ぶ。有望株が見つかるとようやくワインづくりがスタート。この時点で開発が始まりすでに10年が経過しているが、ワインの出来栄えを比較し、さらに数年かけて厳選していく。そして約30年かけてできたのが新品種の「ソワノワール」。暑い日が続いても色づきやすいのが特徴で、色素量は同じ畑で育てた別の品種の2倍以上。ワインにすると色が濃くなめらかに仕上がるという。ソワノワールの誕生は県内のワイナリーから期待を集めている。甲州市のワイナリーでは先月、400本の苗木を植樹。色づきが悪くなった品種をソワノワールに植え替える計画だ。山梨県果樹試験場の新谷育種部長は「ソワノワールが温暖化に対応できて生産者や消費者に受け入れてもらえるような位置づけの1つの柱になっていってくれたらいいかなと思っている
」などと話した。
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