第9期叡王戦第5局(主催:不二家、日本将棋連盟、特別協賛:ひふみ)で、攻め続けていた藤井聡太八冠が守りのために指した一手から流れは伊藤匠七段に。藤井八冠のタイトル独占が崩れ、伊藤匠新叡王が誕生。伊藤新叡王は「1つ結果が出せたことはよかった」と語った。伊藤新叡王の師匠・宮田利男八段は「よくやったな。辛抱強さとか、丁寧に、そういうのがよかったと思う」と語った。一方、藤井七冠は「時間のもないだと思っていたので、あまり気にせずに頑張っていきたい」とコメント。タイトル戦で敗れた藤井聡太七冠の師匠・杉本昌隆八段は「長い目で見た時に決して悪くない。良い事だとすら思っている。ライバルの存在が自分を成長させてくれるので」と述べた。一夜明け午前9時過ぎに行われた会見で、伊藤伸叡王は「少しずつ喜びが込み上げてきた」と語った。