円安などの影響で畜産の飼料用の穀物も高騰。輸入価格の高騰を、むしろチャンスと捉えている現場がある。飼育用トウモロコシ栽培・柳原孝二さんは「作付けする前から予約が入るぐらい需要がどんどん増えてきている」と話す。国産の飼料用のトウモロコシの生産量は、輸入量の僅か0.1%だが、輸入品の価格が高騰したことで、注目が集まっているという。国産の餌に切り替える畜産農家もいる。北海道・登別の養豚場では、2か月前に国産の導入に踏み切った。国産の飼料の割合を増やすことで、ブランド価値を高めたいと考えている。養豚場経営・中岡亮太さんは、「国産原料を使った豚肉というのは消費者の皆さんにはわかりやすい」などと説明した。