大人の近視についての解説。日本とアメリカの眼科学会に所属され、近視に関する論文や書籍も出されている医師の窪田良先生だ。近視というと子どもや若いうちに発症しやすいイメージがあるが、窪田製薬 ホールディングスのものを見てみると20歳未満では近視を発症するのは5割を超えているのだが50歳以上も23.8%と一定程度いるということがわかった。近視というと遠くのものが見えづらくなるという現象だが、実は強い近視になることでほかの病気になるリスクも高まるとのことだ。例えば、白内障・緑内障・網膜剥離など。強い近視になってしまった場合は、白内障になってしまうリスクは何倍高まるのか。正解は、5倍だ。緑内障に関しては14倍で、網膜剥離は22倍になる。窪田先生は「近視というのは、軸性近視になると眼球が大きくなってしまい縦に伸びてしまう。目の中にある神経組織が引っ張られて脆弱になって圧力に屈してしまう。あるいは引っ張りすぎて穴が開いてしまって網膜剥離になってしまったりする」と述べた。屈折異常のピントを合わせることはできるが、眼球の形は変わらないので伸びてしまって起こってくるさまざまな疾患のリスクを下げることにはならない。眼球の伸びに対しては、小さい頃からの早めの治療が大切になってくるということだ。認知症のリスクがおよそ1.4倍高まるとのことだ。視力が低下すると目から入る情報料が減少・脳への情報も減少・刺激を受けないので必然的に認知機能の低下につながる。時には、認知症になってしまうこともあるとのことだ。原因は、スマホを長時間見てしまう・睡眠時間の変化だ。さらに一番の原因は、屋外で過ごす時間が減ったということだ。窪田先生は「外を2時間ほど散歩して涼しい時間の太陽光の1000ルクス以上の明るさを浴びて過ごすことが大事」などと語った。毎日平均的に2時間以上あれば近視が抑制できるとのことだ。太陽光と奥行きが大事となってくる。帽子をかぶってサングラスをつけてでも外に出て遠くを見ているほうがいいという論文があるという。谷原は「電車に乗って遠く見るのも良さそうだね」と語った。