去年、山形県内で発生した交通事故のうち、登下校中の小中学生が関係する事故は39件に上る。山形県白鷹町に済む川井敬一さんは、32年前に交通事故で当時5才の息子を亡くした。8年後には近くで小学1年生が撥ねられ死亡した。この2つの事故をきっかけに保護者が子どもを守る取り組みが始まり、20年以上続いている。地元の保護者が作った安全マップには通学路で交通事故の危険性が潜む場所が赤く示されている。高橋綱一郎さんはこのような事故を繰り返さないよう、この取り組みを引き継いできた。高橋さんは身近な危険を覚えてもらう為、子供達と事故現場に訪れ、通学路を歩く時に気をつけるポイントを現場で説明した。高橋さんは自宅でも毎日使う専門所と台所の間に安全マップを貼り、娘と危険な場所の確認を繰り返している。