午後6時過ぎに発表された純文学の中短編作品に贈られる芥川賞。今回、2作品が受賞した。鈴木結生の「ゲーテはすべてを言った」。主人公がゲーテの言葉と出会いその原典を探し求める物語。現在、23歳。初ノミネートでの受賞となった鈴木。そして、もう1作品が安堂ホセの「DTOPIA」。恋愛リアリティーショーを舞台に人種やジェンダー、格差などさまざまな社会の問題を浮き彫りにしている。デビュー作以降、一貫して人種やセクシャリティーといったマイノリティーの視点から小説を書いている安堂。また、大衆文学作品に贈られる直木賞は伊与原新の「藍を継ぐ海」が受賞した。