神奈川県相模原市で行われた新しい物流システムの説明会。47社の荷主が集まった説明会を仕切るのは物流会社NLJ(NEXT Logistics Japan)の梅村幸生社長。多くの企業が注目するのがトラックの荷台の使い方。梅村さんは多くの商品をトラックの荷台に乗せ効率を高める混載を進めているという。一般的にトラックは契約したメーカー1社だけの商品をトラックに乗せる。当然積載量には日々ばらつきが出て、平均すると40%ほどになるという。この日NLJのトラックは70%を超える積載率、年間平均では63%と物流業界では異例の数字となる。荷主は荷物の多少にかかわらず、払う金額は同じ。したがって複数の荷主の荷物を運ぶ混載を行えばコストダウンに繋がる。また物流業界には昨年始まったドライバーの残業制限が課題になっている。仕事は楽になるが賃金は減ってしまう。また1日の乗車時間は13時間以内で、その後9時間以上の休息を必要とする。あるドライバーは戻ってしまった場合13時間を超えるため、車内にとどまっている。そのため帰宅もままならない。こうした問題解決のため、NLJはダブル連結トラックを導入。1台の車に荷台を2つつなげることで積載量を大幅にアップさせる。