兵庫県知事選。尼崎市長を12年間務め今回初めて、県知事選へ出馬した稲村和美氏は、パワハラなどの疑惑を告発され失職した斎藤前知事に対し、県民本位で風通しの良い県政の実現を訴えた。選挙戦序盤は優位が報じられていた。投開票3日前には兵庫県内にいる29人の市長のうち22人が突然、稲村氏支持を表明した。会見内で相生市・谷口芳紀市長が発言中、机を2回たたいたことについて「パワハラだ」などの意見が出る事態となった。再選を目指す斎藤氏の選挙活動を追ったカメラが捉えたのは、行く先々で写真やサインなどを求められる好意的な反応だった。当初、苦戦が予想されていた出直し選挙。しかし、選挙戦終盤斎藤氏の演説会場には多くの人が詰めかけた。演説の場には斎藤氏を批判する人の姿もあり反発と応援の声が交錯するシーンも。こうした小競り合いは別の演説会場でも。一方、斎藤氏に直接パワハラ疑惑を問いただす人もいた。斎藤元彦氏111万3911票、稲村和美氏97万6637票。齋藤氏が再選を果たした。