政府が全国35の国立公園に高級リゾートホテル誘致する。先週金曜日「観光立国推進閣僚会議」が行われ全国の国立公園に高級リゾートホテルなど誘致する方針を示す。岸田総理は「世界水準のナショナルパーク化を実現すべく民間活用による魅力向上事業を実施してください」と指示した。今年の訪日外国人は過去最多更新する見込み。1位「東京」、2位「大阪」、3位「千葉」など訪問先は都市部に集中しているのが現状で政府の狙いは訪日外国人の地方への誘致。全国35の国立公園は世界遺産になっている知床、日高山脈襟裳十勝、西表石垣など。国立公園のリゾートホテル誘致について航空旅行アナリスト鳥海氏は「国立公園をより観光資源にしていくことは賛成だが自然や雰囲気を壊さないように進めるべき」とし国有地では国立公園の比率が6割くらいあり国立公園内で建物を建てるにも環境省の許可がいるがこのハードルが下がるのかも、景観を壊さないような配慮や地元の人の同意もしっかりあった上でウィンウィンの関係でやってほしいなどと話した。秩父多摩甲斐国立公園は埼玉、東京、山梨、長野にまたがる森林美と渓谷美であふれ首都圏に最も近い森と渓谷の山岳公園で人気の三峯神社やムササビ、百名山などがある。地元では観光客が増える分にはと喜ぶ声と景観が変わり統一感がとれないなどの不安の声もあった。海外でも世界で初めて国立公園として認定された米・イエローストーン国立公園には高級ホテルからリーズナブルなホテルなど様々な価格帯のホテルがあり、世界遺産にも登録されるヨセミテ国立公園は年間訪問者数は数百万人、ジョン・F・ケネディ元大統領が宿泊約20万円のスイートルームや様々な価格帯があるという。ブラジルとアルゼンチンにまたがるイグアス国立公園は世界三大瀑布の1つ「イグアスの滝」が有名で宿泊したことがある鳥海氏は「朝から公園内を歩くこともでき自然と共存できてよかった」とした。今年訪日外国人数は順調なら約3500万人になり旅行消費額は約8兆円になるそうで目標は2030年の約6000万人で消費額約15兆円なので政府は2031年までに全国35か所の国立公園にリゾートホテル誘致する事業を実施する方針だということ。