- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子 湯上響花
歩くことを楽しむために整備されたロングトレイル。自然の美しい景色を楽しむだけでなく、植物や野生動物たちの観察ができるのも魅力の一つ。今回は2024年10月に開通した北海道東トレイルで、野生動物の撮影に挑戦するのは湯上響花。釧路湿原、阿寒湖などで撮影を行った。北海道東トレイルは3つの国立公園と地域を結ぶ全長410kmの道。
湯上がやってきた北海道東トレイルには、釧路湿原、阿寒湖、知床の3つの国立公園があり、その周辺では、自然界の動物たちを見ることができる。まず訪れたのは釧路湿原。釧路湿原国立公園 温根内ビジターセンターガイドの藤原さんに案内してもらう。代表的なものはエゾシカ、他にもキタキツネ、タヌキ。他にもタンチョウやオオワシ、オジロワシがみられる。釧路湿原は大部分に人の手が入ることなく保たれているために、ありのままの姿の動物たちをみる事ができる。カメラ初心者の湯上は、事前にTokyo Bug Boysの平井さんにその使い方を学んだ。訪れた釧路湿原は、日本で最も広い湿原。東西の最大幅は25km。南北は36kmで面積は2万ヘクタール以上。JR山手線が3つも入ってしまう広さ。全の湿原面積の60%をしめている。今は冬のために、葉っぱが抜け落ちているが夏は緑が生い茂る。しかし葉のない冬だからこそ、動物が見つけやすい。歩いていると、エゾシカの足跡が。2本のヒヅメが特徴。さらに先にはキツツキがつついた跡が残っている木を発見。木の根元にはつついた木くずが落ちていた。このような動物の痕跡である、フィールドサインを見つけやすいのも冬ならでは。すると最初のシャッターチャンスがやってきた。オオワシを目撃したが、見失ってしまった。
散策すること1時間、発見したのはエゾシカの群れ。超望遠レンズで捉えることのできた写真では、リラックスしたメスのエゾシカたちが。しばらくすると、こちらに気付いたエゾシカたちの中にはオスの姿も。そしてこの日の宿泊先はキャンプ場。極寒の北海道でキャンプ生活を行う。このキャンプ場は釧路湿原に隣接し、もしかすると近くで動物の撮影のチャンスも。気温はマイナス1度。寒さ対策のための電気ストーブで3泊4日過ごす。
午前五時になり、湯上は動物の足音が聞こえ鳴き声もしたと答えた。その写真には雪の下にある草を食べていたエゾシカの姿が。50mもない間近な距離で、その日常を垣間見た。そして他の動物にはコガラ。体長13センチほどで、活発に動いているところを撮影した。さらに飛び立つ瞬間も撮影できた。さらに釧路市内の公園でも、早朝から動物の撮影に挑戦しキツツキの仲間のコゲラを撮影。また氷上のエゾシカやヒガラ、シジュウカラの撮影に成功。釧路湿原近くの橋では、絶滅危惧二類に選定されている特別天然記念物のタンチョウの撮影に成功した。その結果3羽が川に降り立つ瞬間の撮影に成功した。また仲良く餌を探しにきたタンチョウの親子。幼鳥は首から上が茶色く、去年の春に誕生したが、仲睦まじい姿を見ることができた。
湯上が早起きして向かったのは阿寒湖。湖畔に広がる豊かな森に住む野生動物の撮影を行う。阿寒湖畔ビジターセンターの野竿さんによると、かわいい生物が生息するというがエゾリス、エゾモモンガ、シマエナガが撮影でき、めったに見ることの出来ない幻のキツツキで国の天然記念物のクマゲラがいる。探すこと2時間、シマエナガの姿を発見した。体長は14センチほどで、動きが早いためになかなか捉える事ができず、見失ってしまった。すると湯上が発見したのはキバシリという鳥。樹皮と同じような柄だが、天敵の猛禽類のから身を守るために保護色になっているという。木の幹を走るように移動することからキバシリと名付けられた。しかし今回エゾリスは発見できなかったが、キャンプ場で見つけ、撮影ができたと写真を紹介した。
次回の「所さんの目がテン!」の番組宣伝。