石川県内の家畜の伝染病対策や食肉の安全管理などは獣医師の資格をもつ石川県の職員が担っているが、獣医師の間では民間の動物病院が就職先として人気があり、人手が不足している。石川県によると今年度は11人の欠員が生じ、ことしの試験で合格した人を採用しても解消できない見通しだという。石川県は一定期間県の職員として働くことを条件に奨学金の返済支援をする制度を始めることを決めた。対象となるのは学生時代に貸与型の奨学金を受けていた獣医師や獣医系の大学の6年生で、奨学金の返済のため最大で480万円を交付することにしている。石川県は3人程度を募集する方針で、7月14日から申請の受付を始め、石川県の業務に必要な人材を確保したい考え。
