東日本大震災が発生してからきょうで13年半となる。宮城県石巻市では震災が起きる前の何気ない日常の風景を子どもたちが撮影した写真の展示会が開かれている。展示会は石巻市出身の写真家の橋本照嵩さんが企画した。展示されているのは震災が起きる前の1996年から2009年の間に市内の複数の小学校などの児童に簡易カメラを渡して撮影してもらった写真1100枚余り。このうち「力いっぱいあみを引くぞ」という題名の写真には地引き網を体験している子どもたちの様子が捉えられ、撮影した児童の「大きな魚がかかっているかも」というコメントが添えられている。訪れた人たちは展示された写真をじっくりと眺めながら震災前の風景に思いをはせていた。写真展は今月16日まで宮城県石巻市の複合施設「マルホンまきあーとテラス」で開かれている。