斎藤さんは「10万だったらよかった。免許返納や高齢者の人たちが増えるなかで、バスを減らすと高齢者はどうすれば良いのか心配」などと話した。青森・弘前市では、自衛隊員と公共交通の人材確保に向けた連携協定を締結。大型二種免許などを持つ退職予定の自衛隊員の運転体験会などのインターンシップを実施。弘南バスは、入社支度金30万円、勤続年数に応じた手当などを検討。担当者は「精神的な強さや使命感、交通事業者にとっては最適な人材」ということで評価している。WILLER EXPRESSでは、5月からバス運転手の名称を「ハイウェイパイロット」に変更。きつい・長時間労働などのイメージを一新し、憧れの職業・かっこいい存在を目指していこうと変えたという。働き方に注目したのが岡山「両備グループ」。バスは朝と夕方がピークなので、空き時間の昼にトラック運転手として働くことで給与に反映される二刀流。両備グループには、バスや鉄道、タクシーなどグループ会社があるので、グループ内の希望する会社に移籍することを可能にすることでそれぞれに合った働き方を実現させていこうと、ライフスタイルに合った運転手を選べる制度を目指していくという。奈良交通では、5月9日からリモートバスガイドを本格稼働。革命的なアイデアを打ち出しているのが北海道・石狩市。石狩市と札幌市を結ぶ都市型ロープウエー構想を打ち出し、2032年度の完成目標を掲げている。