東京デフリンピックに男子ハンマー投げで出場する遠山莉生は力強い投擲を特徴とする。立ちはだかるのは前回大会金メダリストの石田考正、世界記録保持者の森本真敏で、昨年の世界選手権で遠山は3位に終わった。平常心を保ち続けるべく、本番を想定した練習に取り組んでいる。遠山は幼少期に聴覚障害があることがわかったが、補聴器がなじまず、装着していない。筑波大学の仲間たちに自身の障害について説明するなどコミュニケーションを図り、大学の卒論は「聴覚障害者が暮らしやすい社会」をテーマに設定している。デフリンピックは聴覚障害への理解を広める好機と捉え、金メダル獲得はその一歩と意気込む。
