9人が出馬し、異例の混戦となった自民党総裁選。金曜日、石破氏が決選投票で逆転勝利し総裁に選ばれた。高市氏が大方の予想を上回る国会議員票を獲得すると、会場からはどよめきが。小泉氏は最多の議員票をたたき出すも党員票が伸びず3位に終わった。そして迎えた決戦投票。1回目の議員票では30票近く負けていた石破氏が逆転。後藤謙次氏は「高市さんだけは阻止したいとある種のバランス感覚が働いた」とコメント。若いころから党内野党とも呼ばれる存在感を示してきた石破氏。麻生内閣では閣僚でありながら麻生氏に退陣を迫った因縁も。森友・加計問題で追及されていた安倍氏との違いを鮮明に打ち出すが、自民党内では「後ろから弓を引く」などと批判の的に。非主流派へと追いやられてきたが、今回自民党に刷新感が求められる中で担ぎ上げられた形。政治不信の中核である裏金事件や旧統一教会問題などは、石破氏の元で実態解明が進むのだろうか。