経済担当キャップ・渡邊翔が解説。石破氏が総裁になったあと株価が大幅下落した背景には、石破氏が勝ったからというより「金融緩和の継続を訴えていた高市氏が負けた影響の側面のほうが大きい」といわれている。高市氏は総裁選中上り調子で、高市氏が勝利すると予想する投資家らの動きで先週は円安や株高が進んでいた。一方、石破氏は総裁選で株式投資で得た利益などを課税する金融所得課税の強化に言及していたほか、財政の健全化を重視したり、日本銀行が金利を上げるのを容認する姿勢を見せていて、ある市場関係者はこうした政策や姿勢が投資意欲に水を差し、株式市場にプラスにならないのではと受け止められ、警戒感を持たれていると分析していた。ただ、市場関係者に話を聞くと大幅な株価下落とは一時的という見方が強い。