外国為替市場ではきのう石破総理大臣が日銀の植田総裁との会談後、“個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない”と述べたことを受けて、日銀が早期に追加利上げを行うとの見方が後退したことなどから円安ドル高が進んでいる。これを受けてきょうの東京株式市場は取り引き開始直後から全面高の展開となり、日経平均株価は一時、1000円以上値上がりした。その後は利益を確定しようという売り注文も出て、現在の日経平均株価はきのうの終値より861円22銭高い3万8669円98銭、東証株価指数トピックスは38.32上がって、2690.28となっている。市場関係者は“日本時間の昨夜、米国で公表された雇用関連の経済指標が市場予想を上回ったことも円安ドル高の一因となっていて、株式市場では輸出関連の銘柄を中心に買い注文が膨らんでいる”と話している。