石破首相は今日衆参両院の本会議で所信表明演説を行い、物価上昇を上回る賃上げの実現に決意を示すとともに、地方創生のための交付金の倍増を目指す方針を打ち出すほか、防災庁の設置に向けた準備を進める考えを改めて示すことにしている。また石破首相は賃上げと投資がけん引する成長型経済を実現するため強閣僚に掲示対策の策定を指示することにしており、物価高対応として低所得世帯の支援などを進めたい考え。一方石破首相は臨時国会の会期末となる来週9日に衆議院を解散し、15日公示、27日投開票の日程で選挙を行うとしていて、自民党は所信表明演説に対する各党の代表質問を来週行ったうえで9日に党首討論を行いたいと提案している。これに対し野党側は首相が交代しても自民党の政治とカネの問題は解決したわけではないとして、来週の代表質問で吉備育追及する構え。また党首討論だけではなく新たに就任した閣僚の資質などをただす必要があるとして、衆参両院で予算委員会を開催し十分な審理を行うよう求めている。さらに石川県能登地方の復旧復興のための補正予算案の編成や、政治資金収支報告書に不記載がありまだ弁明していない自民党議員の政治倫理審査会への出席も要求していて、衆議院の解散総選挙をにらんだ与野党の攻防が激しくなる見通し。