石破総理が突如示した基準では約40人の安倍派の議員が比例重複を認められず、逆風のなか迎える選挙で復活当選もできない政治生命を左右する事態となっている。安倍派内からは「半年前に厳しい処分が出ていれば自民党を出ることも検討できた」「なぜ同じ問題で2度も処分されるのか」などと戸惑いの声が上がっている。この一報を受け出馬を見送る考えを示し、政見放送の収録を急きょキャンセルする議員も現れるなど、党内は混乱している。一方、裏金に関係していない議員から「党内の融和より世論を選んだということだ」と評価する声が上がっている。しかし「当然、反感は買うだろう。一触即発になりかねない」として政権運営を危ぶむ声も上がっている。野党側は今回の対応について「極めて不十分だ」と批判を強めていて、午後からの代表質問で石破政権の政治姿勢を追及する考え。裏金に関与した議員の処分を巡っては、自民党内は分裂の様子を呈しており、選挙の結果次第では石破下ろしに発展することになる。