ASEAN各国と日本、米国、中国などの関係国が参加する一連の首脳会議がきょうからラオスの首都ビエンチャンで開かれ、日本の石破総理大臣や中国の李強首相、それに米国のブリンケン国務長官が出席する。このうちきょうはASEAN各国による首脳会議が開かれる。NHKが入手した議長声明の草案では、中国が海洋進出を続け、フィリピンとの対立が深まる南シナ海の問題を巡り“すべての人の安全を危険にさらす行動だ”とする一部の国々の懸念が明記されている。その上で“相互の信頼と信用を高めるとともに、紛争を複雑にしたりエスカレートさせたりして平和と安定に影響を与えるような行動を自制する必要がある”といった文言が記されている。また草案では、ミャンマーで軍と民主派勢力との間で戦闘が続いていることについて“市民に対する暴力行為を強く非難し、即時に停止するよう求める”などとしている。議長声明は、首脳会議での議論を経て発表されることになっている。