石破総理はASEAN(東南アジア諸国連合)との首脳会議などに出席するため、就任後初めての外国訪問先となるラオスに到着した。石破総理は経済や安全保障などの分野でASEANとの連携を深めたい考え。波紋を広げているのが石破総理が創設に意欲を示している多国間の安全保障体制「アジア版NATO」。ASEANの外交筋からは「地政学的なリスクが大きく非常にデリケートな問題だ」と慎重な声も。クアッドの一角であるインド・ジャイシャンカル外相は「我々はいかなる国とも(安全保障)条約を結んだことはない。そのような戦略的な構造は念頭にない」。「アジア版NATO」を最も警戒しているのは中国。中国包囲網しかみえず、最も避けたい展開。初の首脳会合で存在感をどのように示すのか。