衆議院解散から一夜。事実上の選挙戦が始まった。自民党の裏金問題で非公認となった候補者は選挙区でのお詫び行脚に追われている。冷え込んだ早朝の駅前で1人でチラシを配っていたのは自民党を非公認となり無所属での挑戦となった小田原潔。政治資金収支報告書への不記載額が1240万円あり党から処分を受け解散当日の昨日になって選挙での非公認を告げられた。一昨日までは総裁選にも出馬したコバホークこと小林鷹之が応援に駆けつけていたが一転、無所属で立候補することに。非公認のため、党の支援を受けられず、ポスターの作り直し作業なども必要になるという。同じ選挙区で戦う立憲民主党からは介護保険制度の改革を訴える大河原雅子。ユニホームにメガホン、鉢巻きとシンボルカラーの緑で統一した日本維新の会の山下容子は地域を健康長寿社会のモデルにしていきたいと訴える。参政党からは新人の森裕一が挑戦。物価高対策や国民の可処分所得の向上などを訴えている。自民党はきょう「守る」をキーワードにした衆議院選挙の政権公約を発表。「ルールを守る」として政策活動費の将来的な廃止も念頭にした透明性の確保を打ち出した他、「暮らしを守る」として石破総理が総裁選の公約にしていた防災省はまずは防災庁として設置に向けた準備を進めるとしている。共産党もきょう政策を発表。「大企業・大金持ち優遇を切り替える」をスローガンに消費税の減税や非正規労働者の待遇改善などを訴えている。