石破総理はASEAN諸国に加え日本など18か国が参加する東アジアサミットに出席。会議には米・ブリンケン国務長官や中国・李強首相、ロシア・ラブロフ外相も出席。内戦状態のミャンマー情勢や、中国がフィリピンなどと領有権を争う南シナ海問題などをめぐり意見が交わされた。石破総理はこの後、日本とASEAN諸国などでアジアの脱炭素化を議論する首脳会議に参加。日本が提唱した連携の枠組みで石破総理が議長を務めた。会議では今後10年を見据えた行動計画の策定で合意した。脱炭素の取り組みをアジアの持続可能な経済成長につなげ、良好なビジネス環境を作り出したい考え。持論とするアジア版NATOには言及せず一連の日程を終えた石破総理は「方向性を示せたのは極めて有意義だった」などと話した。石破総理はこの後日本に帰国し、今月15日に公示される衆議院の解散総選挙に臨む。自民党の政治とカネの問題に関与した一部の議員を非公認とし、厳しい態度を国民に示したが、自身が掲げる「納得と共感」を得られるかは見通せない。初めての外遊を終えた石破総理だが、選挙で自民党が単独過半数を維持し政権運営への影響を抑えることができるかが焦点。